【銀魂】常連さんは想うひと【沖田総悟】

言えるわけがない ページ18

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――はぁ、と私がため息を吐いたのは、沖田さんへ感じていた違和感などの問題が完全に片付いてから二週間が過ぎたある日の22時過ぎ、家でお父さんと遅めの夕飯を食べていたときのこと。



「･･ため息つくなんて、どうかしたかい？」



お父さんの心配するような視線がこちらを向くけど･･。



「――あ、いや！なんでもないから!!本当！」



･･････････勿論のこと、理由は言えない。･･･だって理由なんて『沖田さんにドキドキしすぎて困ってます』というものなんだから。絶対に言えない。




「あのアレ！今日も一日頑張ったなぁって」

「･･･そうかぁ？」



まだ少しだけ訝しんでいる様子のお父さんに「そうだよ」と返した。

その場にいたら更に深く聞かれそうな気がした私は、食べ終えた食器を逃げるように流しへと持っていき。――そして。





「――はぁー･･」



ため息を、吐いた。


私以外誰もいない台所では水の音だけが響いており。･･･なんだかなぁ、と考える。




(･･･というかそもそも、沖田さんが悪い。)



――あれから･･、･･人目のないところでなら、“ああいう”口づけをしてもいいと言ってしまってからというもの、沖田さんはかなりの頻度でそういうことをしてきているのだ。困ってしまうくらいに。



しかも、本人は“理性をぶち切ったてめーが悪りィ”なんて言ってるけど･･どう考えても私に口づけようとするその時の顔は愉しんでいる顔であり。




････毎度毎度顔を赤くして照れる私を面白がっているようなのだ。

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