【銀魂】常連さんは紙面のひと【沖田総悟】

強烈過ぎるにも程がある ページ44

「――この方たち、ねェ」



と、私の言葉を受けて沖田さんは眉を潜め。




「ただの犯罪者集団でィ、気にすんじゃねーや」
「いや待ってくんない沖田くん。いつから俺たち犯罪者になったわけ」


「何言ってんですかィ旦那、旦那なんざほぼ犯罪者じゃねェですか」


「バッキャロー、善良な市民に向かって何ぬかしやがんだ」




沖田さんと対等に言い合いをするのは銀髪で天然パーマが印象深い男の人。そしてその後ろでは、私に興味津々な様子を見せている可愛い女の子を眼鏡をかけた男の子が必死で宥めていた。



(･･な、なんだろうコレ･･･。)



強烈、だなぁ。




所謂、今までの私の平々凡々な人生では出会ったことのなかった種の人。そんな人が三人も現れて、私はもう自分の個性のなさに泣いてしまいそうだ。･･うん、冗談だけど。




――と。





「それよりクソサド、その女の子誰アルカ。マジでソ●プ嬢連れ歩いてるアルカ」



なんて、女の子が口を開いた。規制音がかかるようなことを平気な顔で言ってのけていて、思わず驚いてしまう。




「･･大丈夫ですかィ旦那、コイツこの齢でとんでもねェ下ネタぶっぱなしてやすが。あ、ゴリラだから心配いらねーか」
「誰がゴリラネ!!さりげなく貶してんじゃネーヨ！」


「何言ってやがんだ、どっからどう見てもゴリラしかいねーよ。まァ見るからに弱そうだけどねィ」


「上等アル！ならここでどっちの方が強いか――」「――あーちょっと待てお前ら」





･･と、沖田さんと女の子の言い合いに口を挟んだのは銀髪さんだ。大きなため息を吐いて頭をガシガシ掻きながら「弁償代払いたかねーんだよ、俺ァ」などとぼやいている。





･････べ、


(･･･弁償代？)

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