【銀魂】常連さんは紙面のひと【沖田総悟】

お人好し ページ41

「･･なんでですか？だって沖田さん、事実私を助けてくれましたし」



お人好しも何も、当たり前なような気がする。私に娘がいて同じ目に遭ったって沖田さんには心から感謝するだろうし。



「普通のことじゃないですか？」


「だからそこがお人好しでィ」




普通はんな危険な目に遭う原因になった真選組にゃ近づけてさえくれねーだろ、と。


･････そんなもの、なのかな。“普通の人”っていうのは。




「･･･私、沖田さんに変わってるって言われますけど･･、･･･“変わってない人”がそういう風にするなら、私は変わってて良かったです」


「･･････あ？」


「だってそれ、凄く寂しいじゃないですか」




少し嫌なことがあったからって、悪意を持っていたわけではない人たちを恨むのはちょっと違う気がする。私が言えたことじゃないけど、恨むべきは悪意であって。悪意を持って実行した人たちであって。





「――罪を恨んで人を恨まず、とは言いませんけど」


人は、どう頑張っても恨んでしまうだろうけど。･･･例えば、私があのときの男の人たちを今もどこかで怖がっていたりするように。



だけど。





「悪意のない人を恨んでも、仕方ないじゃないですか」




それに私は真選組の人たちが好きだし。･･恨みたくなんか、ないし。


「やっぱりちょっと変わってますかね･･？」と沖田さんを伺ってみると。

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