【銀魂】常連さんは紙面のひと【沖田総悟】

土砂降りと心配と身の程 ページ5

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「――沖田さん、来ないなぁ･･」



――と私が呟いたのはある土砂降りの午後のこと。店先には雨の粒がざんざんと降りつけていて。





――――その言葉の通り、今日沖田さんはここを訪れていない。･･雨のせい、かもしれないけど、でも。



(･･･三日連続、か･･。)



･･････実を言うと三日連続なのだ、こんな状況が。





――いつもなら真選組への配達の予定が無くとも必ず寄ってくれた沖田さんが、来ない。･･･そんなことを言える筋合いではないんだけど、寂しかったりするのも事実で。



(･･･だけど、来ないとなると･･。)





･･･････やっぱり、粛清なのかなぁ。


沖田さんが来なくなってから真選組からの注文は入っていないし、それに前沖田さんが暫くここへ来なかったときも粛清だったはずだ。･･あの時は、無傷だったけど。




(･･･今回はどうなんだろうか。)



それを考え出すともう心配が溢れて止まらなくなりそうで、強く両手を握り締めた。――そして。





そしてそれと同時に、あぁやっぱり住む世界が違うのだな、という実感も押し寄せてきたり。


･･･好きだと告げるのも、心配するのも図々しいのはわかってる。わかってる、けど。



(･･せめて･･･、)




――せめてその人が無事で帰ってきますように、なんて心の底から祈ったのだった。

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