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目を開けたそこには ページ17

――――――――――



――――ズキリ、と。


体に走った鈍い痛みから、うっすらと目を開ける。・・・しかし。




目を開けたそこに広がったのは、薄暗い部屋と私を囲む男の人数人で。・・手首と足首はどうやらキツく拘束されているようだった。





「――起きたか、嬢ちゃん」

「状況わかってっかーぁ?」




ニヤニヤしながらこちらを見つめる彼らは誰だろう、と考えるより先に――沖田さんの言葉が浮かんできて。





「――誘拐やら何やら、平気でやるグループなんでィ、そいつら」





・・あぁ、そうだっけ。沖田さんたちと対立しているグループはそういうグループだっけ。・・・私は、そんなところに捕まっているのかな、今。


――何の変哲もない団子屋の看板娘に、この状況はちょっとばかりドラマチック過ぎやしないか。・・・少しだけ、泣きたくなる。






(・・・・・馬鹿だなぁ、私。)



ここまで迷惑かけてしまうなんて、本当に。真選組の弱点となって、しかも見事掴ませてしまうなんて。






(――でも。)



・・でも、だ。まだことは終わってない。私の鼓動は続いてる。真選組は・・沖田さんたちは、負けてない。


今までのことは私が馬鹿だった。だけど今、“これまで”について反省している余裕はなくて。





――――重要なのは、これから。



これからの私の言動で、もしかしたら何かが変わるかもしれない。



一介の看板娘が、何かを変えることができるかもしれない。






――落ち着いて、私。今ここで私がするべきことは何?真選組は何をしようとしている?敵の目的は?



深呼吸とともに一つ一つ考えて、そして。




(――――よし。)




一度目を閉じた後、開いた目で男の人たちを強く見つめた。

お客さん第一→←冷静さを欠く side沖田さん



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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あやめ - 超面白いです!!総悟が格好良すぎてキュン死するかと思いましたw応援してます!頑張って下さい!! (2015年12月14日 21時) (レス) id: db08f4f67c (このIDを非表示/違反報告)
yuzu - 中村様!!小説家になれますよ!!とっても面白いです!沖田が…もうかっこよすぎてニヤけます^^ (2015年6月22日 22時) (レス) id: da09d3ba5f (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ姫 - 泣けた・゜・(つД`)・゜・総悟カッコよすぎ( 〃▽〃)キュン死ぬ (2015年1月6日 10時) (レス) id: 1fa6b9edbf (このIDを非表示/違反報告)
るー - 萌え死にで吐血します。ぐはっ (2015年1月6日 1時) (レス) id: 9da22ce68a (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇 - 凄くよかったです!泣けました(つω`*)にやけました(*/-\*)← いつも、読ませていただいてます。こんなにいいお話を読ませていただきありがとうございます!総悟のカッコ良さがヤバいです。元々ですが、ヤバいです( ̄・ω・ ̄) 更新楽しみにしてま! (2015年1月5日 2時) (レス) id: 82ca57bbfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/  
作成日時:2015年1月3日 12時

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