【銀魂】常連さんは紙面のひと【沖田総悟】

警告、とは ページ12

「･･･一応、警告っつーか、」




と、私の疑問を受けて口を開いた沖田さん。

･･･警告？




「･･それはつまり？」



頭上にクエスチョンマークを浮かべて聞くと。




「――誘拐やら何やら、平気でやるグループなんでィ、そいつら」


「ゆ、誘拐？」


「んで、俺たちはそいつらを追ってる。向こうもそれに気づいてる。･･･で、だ」




Aが狙われでもしたらたまったもんじゃねェ、と眉根を寄せる沖田さん。･･･確かに私はそういうことについては弱者で、邪魔者以外の何者でもないだろう。だから納得ではあるんだけど。




「･･それで、どうしたんですか？」


「･････まァ、暫くは来れねーってこった」




ここの団子屋が真選組と関係あるって知れちまえば面倒なことになるから、なんて。


(･･うん、道理だ。)



いくら沖田さんへの恋心をこじらせていたって、流石にここで“やっぱり私は足でまといだ”等と落ち込むほど私とて子供じゃない。



そもそも沖田さんたちは一般市民を危険に晒さないためそういうことをしているのだから、沖田さんが今言ったことだってこれ以上ないほどの正論だろう。




そんな思いから「はい」と迷いなく返した私を、その人が一瞬驚いたように見つめて。･･まぁ、一瞬だったけど。



もう話も終わりなのかな、と少し思い始めたそのとき、沖田さんが再び口を開いた。

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