心のどこかでムッとする side沖田さん ページ44
【沖田さんside】
「――オイ、来たぞ。団子屋のAちゃん」
「可愛いよなーぁ。純情!って感じで」
「俺の若い時にもああいう子がいたらなー」
「お前は無理でも俺はまだ行けるぞ、年齢的にセーフだ!」
――――と、隊士どものんな声が聞こえて。
・・・・・心のどこかで、自分がムッとしたのが感じられた。
「――おい、てめー等」
「「お、沖田隊長!!?」」
声をかければ面白れェくらいにビビリつつ振り向いた隊士二人をじろりと睨み。
「・・・・・団子屋の娘っこ、配達に来だしたのはいつでィ」
「Aちゃんですか・・?」
(・・名前呼んでんじゃねーや。)
まァ、んな言葉はギリギリのところで飲み込んだ。ここで更にビビられちゃ話が続かねェ。
「いつからなんでィ」
と、続きを促せば。
「・・・お、おい、いつからだった?」
「さ、さぁ・・。・・・・・一週間前くらいから、ですかね・・?」
――一週間前。
・・・つーと、最近は土方コノヤローの怒号から逃げるため屯所外にいたことが多かったから気付かなかったわけか、俺ァ。
「・・・あんがとな。あと次そいつの名前呼んだら殺す」
「「は・・ッ、はいィィイイイイ!!!!」」
体裁だけの礼に続いた脅し文句をしかと受け止めたらしい二人の横を通り過ぎ。
(・・・・危なっかしい奴。)
こんな男所帯に身一つで乗り込んできやがる大阿呆のいる方を目指して、足を進めていったのだった。
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はーちゃん - めっちゃドキドキやった! (2019年8月21日 1時) (レス) id: 413b05e864 (このIDを非表示/違反報告)
にっくねーむ - とっても面白かったです! とてもドキドキしました!!! 他の作品も読んでみたいです♪ (2016年5月11日 1時) (レス) id: 57516f0401 (このIDを非表示/違反報告)
ありっぺ - 面白かったっす\(^o^)/ (2015年2月27日 23時) (レス) id: ac7841cdae (このIDを非表示/違反報告)
はやぶささん - 二次創作で一日に二万hit・・。凄いですね。一巻完結おめでとうございます。 (2015年1月3日 23時) (レス) id: c2bc40497c (このIDを非表示/違反報告)
fu - 沖田隊長かわいすぎ、続きたのしみです (2015年1月3日 12時) (レス) id: b08392d8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時:2014年12月30日 23時