検索窓
今日:98 hit、昨日:37 hit、合計:2,153,951 hit

反則技 ページ40

「――――それで、どうしますか?沖田さん」



――と、いつも通り店に入ってきていつも通り座った沖田さんへ声をかける。・・・沖田さんはといえば、どこまでも自分のペースでこちらを向いて。



「・・・あー、いらねェ」




・・・・・・・・・・先程噛み締めた幸せな気持ちが、今度は噛み砕かれてしまった。


(――い、いらない・・?)




「・・・沖田さん、ここ団子屋ですよ?」


「それくらい知ってらァ。馬鹿にしてんのか」


「いえ、そういう訳じゃないんですが」




なんだろうね。ちょっとおかしい気がするんだけど。




「・・えぇと、いらないとは?」




取り敢えずその人の発言を確認する意味を込めて聞いてみる。いらないって団子のことじゃないかもしれないし。


・・・しかし。




「いらねーもんはいらねェ。さっき土方コノヤローの食事シーン見ちまったばっかなんでィ。とてもじゃねーが食いもんが喉を通らねェ」


「ひ、土方さんの食事シーン・・?」


「信じられるかお前ェ、白米の上にマヨをどぐろ巻きだぜィ」




・・・・・・・・白米の上にマヨネーズどぐろ巻き・・・。そしてそれを食べる土方さん。

中々想像しにくいその光景を頑張って思い浮かべてみて・・、・・・絶句。




「・・・あの、それは食べ物と言えるんでしょうか」


「犬の餌だろーな」



・・うわぁ。――ってそうじゃなくて!




「でもだからって、それならなんで来たんですか沖田さん。・・来ちゃいけないとは言いませんけど」


「悪りーか、もうお前ェと話すのは習慣みてェになっちまってんでな。クセでィ」





「・・・・・・・・・・・な、」




――習慣。

誰にでもあるけど、変えにくいそれ。




そして沖田さんのそれの中に私が入っているということを、さらりと言われてしまい。



(・・・反則技・・。)



・・頬が、熱を持つのがわかった。

ゲシュタルト崩壊とかいうあれ→←どうしようもない馬鹿



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (769 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1772人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はーちゃん - めっちゃドキドキやった! (2019年8月21日 1時) (レス) id: 413b05e864 (このIDを非表示/違反報告)
にっくねーむ - とっても面白かったです! とてもドキドキしました!!! 他の作品も読んでみたいです♪ (2016年5月11日 1時) (レス) id: 57516f0401 (このIDを非表示/違反報告)
ありっぺ - 面白かったっす\(^o^)/ (2015年2月27日 23時) (レス) id: ac7841cdae (このIDを非表示/違反報告)
はやぶささん - 二次創作で一日に二万hit・・。凄いですね。一巻完結おめでとうございます。 (2015年1月3日 23時) (レス) id: c2bc40497c (このIDを非表示/違反報告)
fu - 沖田隊長かわいすぎ、続きたのしみです (2015年1月3日 12時) (レス) id: b08392d8ca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/  
作成日時:2014年12月30日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。