【銀魂】常連さんはさぼり魔さん【沖田総悟】

チラシを早く ページ31

「――てめっ、総悟ォォォオオオオオオオオ!!!!!」




･･･なんて、そんな声があたりに響いた。




(そ、総悟･･？)




「･････総悟って沖田さんの名前ですよね？」



聞けば、その人は私の問いには答えず「うげっ」なんて顔を引きつらせている。


私が状況を理解できないまま沖田さんを見つめていれば。






「――総悟!!テメェまたサボってやがったな！今日という今日は見逃さねーぞ！」



黒髪で沖田さんと揃いの隊服姿の男の人が、沖田さんを真っ直ぐに睨みつけて大声を上げながら店へと入ってきた。――っていうか！




(･･･真選組の･･、･･何だっけ･･･？)




沖田さんほどではないにしろ、その人もテレビか何かに出ていた気がする。格好からして真選組の方なのは間違いないと思うんだけど、誰だったか。





「まーたんなに声張り上げちまって。高血圧でおっ死んでも俺ァ知りやせんぜ」


「テメェに心配される筋合いはねーんだよ！つーか原因お前ェェ!!」


「土方さんが死ぬ原因になれるんなら本望でさァ」





･･と、真選組二人組は喧嘩を始めてしまい。･･･というか、そうだ。土方さんだ。




沖田さんと現在進行形で言い合いを繰り広げているこの人は、確か真選組副長の土方十四郎さんといった気がする。

沖田さんと系統は違うんだけど、彼もかなりの男前であり･･。江戸の女の子を騒がせる真選組のイケメントップ2がうちの店にいるなんて、凄いなぁと感心してしまった。




･･･今チラシを配ったら、とんでもない集客効果が見られそう。

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