【銀魂】常連さんはさぼり魔さん【沖田総悟】

逆に分からなくなる ページ20

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「――ねぇ、お父さん」



･･と、私がお父さんへそんな言葉を投げかけたのは団子屋の定休日のある日のことで。



「･････恋って何？」



続いたその言葉に、お父さんは飲んでいたお茶を吹き出した。




「こ――恋ィィイイ!!?あ、相手は!?真選組のあの人か!!」


「････落ち着いてお父さん。違うから」



そうじゃなくてこっち、と今の今まで読んでいた、所謂ティーン雑誌とやらを見せる。



「向かいのおばあちゃんがさ、知り合いが編集者で貰ったんだけど自分は読まないからって」



それの上で踊っているピンクや黄色、水色などポップな色の文字は『そろそろ彼氏作りたい！恋する乙女の必殺テク!!』となっていて。




「･･そ、そうか」


「うん、恋ってつまりどういうことなんだろねー」


「･･･････そりゃぁ、なぁ･･」




うぅん、とお父さんは顔を捻って。




「相手を大切に思うってことじゃねぇのかな」


「大切？」


「心配したり会えないと寂しかったり一緒にいたかったり、とかなぁ」


「一緒にいたい･･？」


「あと･･なんだろうな、触れると照れたり、か･･？」





私に頑張って説明しようとするお父さんは、逆に自分で恋というものがわからなくなってきてしまっているらしい。

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