【銀魂】常連さんはさぼり魔さん【沖田総悟】

“常連さんと看板娘” ページ16

――――――――――
――――――――



――それは、沖田さんが来なくなってから4日ほど過ぎたある日のこと。



「･･･はぁ･･」



･･本当大丈夫なのかなあの人、なんていう私の心配は、



「――･･なにシケた面してんでィ」



目の前に現れたその姿――黒い隊服を着込んで、気だるげに右手を挙げるいつも通りな沖田さんの姿によって･･･、･･･驚く程簡単に、消えていった。









――――って！




「――お、おおお沖田さん･･!!!?」




･･･待って！なんで沖田さんがここに？････あ、いや団子を食べに来てくれたんだろうけど。

手に持っていたお盆を落としそうになったところで我に返り、両手でお盆を持ち直してから沖田さんへ視線を戻せば。




「････何でィ、人を幽霊でも出たみてーに」


「･･･こちとら本当に幽霊になっちゃったんじゃないかって心配してたんですよ」


「･･心配？」




――と、怪訝そうに聞き返されて。


(････あ、)


･･･思わず口が滑ってしまったかもしれない。





「――い、いや！･･その、すみません。私如きが心配とか失礼ですよね･･！」



焦りながら両手を顔の前でぶんぶんと振る。･･やばいかも、“常連さんと看板娘”の距離を図りかねた。

大変なこと→←今更ながら

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す