そこの魅力とやら side沖田さん ページ11
【沖田さんside】
――――――
――太陽がさんさんと輝く中、のらりくらりと足を進める。
(････こんないい陽気に、仕事なんざしようって奴の気が知れねェ･･。)
んなことを思う俺も今現在職務である見回り中だ。勿論のこと真面目にやろうなんざ思っちゃいねーが。
――屯所を出てから十数分、自分の担当となっているルートを少し左に外れて。
乾物屋や織物屋など小さな店が並ぶ通りに、“それ”はあった。
――団子屋福江、とさして大きくもねェ看板を掲げたそこは、ここのところ俺のサボリ場所となっており。
･･まァ、最初は単なる偶然だった。怒りに駆られて俺を追いかける土方コノヤローをまき、手近な店で休もうと足を踏み入れただけで。――しかし。
しかし、案外そこの団子は中々のものだったのだ。看板娘が言うには料理人が団子作りの才にだけは恵まれたらしく、常連もそれなりにいるらしい。
･･･････だが、福江の魅力ってのはそれだけでもない。個人的に気に入ってんのは――団子の味もそうだが――看板娘の方だ。
普通、自分の働く店に真選組が姿を現したら多少なりとも何かしらの反応があるだろう。そこをその看板娘･･、･･もといAは、少しの間呆けたような顔をしたきり「何の御用でしょう」と普段通りの対応を始めたのだ。
(･･こいつァまた、調教のしがいがありそうな娘でィ。)
･･････と、いうのが初対面のときの感想だった。･･勿論それが目当てなわけでもねーが、中々に旨い団子と中々に面白れェ娘がそれなりに気に入り、
「――――よー、来てやったぜィ」
「お、沖田さん･･!?」
――――まァ、今に至る。
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はーちゃん - めっちゃドキドキやった！ (2019年8月21日 1時) (
レス) id: 413b05e864 (このIDを非表示/違反報告)
にっくねーむ - とっても面白かったです！ とてもドキドキしました！！！ 他の作品も読んでみたいです♪ (2016年5月11日 1時) (レス) id: 57516f0401 (このIDを非表示/違反報告)
ありっぺ - 面白かったっす＼(^o^)／ (2015年2月27日 23時) (レス) id: ac7841cdae (このIDを非表示/違反報告)
はやぶささん - 二次創作で一日に二万hit･･。凄いですね。一巻完結おめでとうございます。 (2015年1月3日 23時) (レス) id: c2bc40497c (このIDを非表示/違反報告)
fu - 沖田隊長かわいすぎ、続きたのしみです (2015年1月3日 12時) (レス) id: b08392d8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2014年12月30日 23時
