【銀魂】恋する居候【土方十四郎】

狂気にまみれた凶器 ページ7

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――居候初日、スパーン、と、朝の万事屋に響いたのはそんな音。


「え、ちょ、どうしたんですか二人共」



そしてそれに驚いた男の子――もとい、新八が音のしたそこ、寝室に顔を覗かせた。･･･そして、音の根源とは。



「あ。気にしないで新八」


「･････いやどんな状況ですかコレ」



･･紛れもなく、私である。


先ほど新八に頼まれた私は銀時を起こしにこの部屋へと来たのだ。････そして。





「･････････････何お前。はっ倒されたいの？」


「だって起きないからさ」


「起きないからって普通殴るか！？しかもジャンプの角で！！」




お前それ凶器だから！死んじゃう俺ェ！！と情けない声を上げるそいつを一度足蹴にして。




「あれ、ジャンプは少年の夢が詰まってんじゃなかったの」


「バカヤロー、思春期の少年の夢なんかな、世界征服とかこの世を統べる王になるとかそういう狂気にまみれたのばっかなんだよ！」


「それどこが夢！？」



わけわからん、とため息を付いた私に新八が「なんかAさんのイメージがどんどん塗り替えられていきます」とゲッソリしつつ言った。



「まぁ頑張れ少年よ」


「････どの立場なんですか」



さぁね、と返した後私は食卓へと向かう。そこには既に、朝ごはんが待ち構えていて。


(･･･うん、まさにお母さん。)




20代後半女子藤峰A、居候ライフはどうやら順調です。

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