【銀魂】恋する居候【土方十四郎】

至福のひととき ページ15

「････つーかテメェは何なんだよ。万事屋の野郎の女なら納得だが」


「あれ沖田くんから聞いてないの？私万事屋の居候です」


「･･居候？」



なんだそりゃ、と土方くん。なんだそりゃって逆になんだそりゃ。と、いうか。



「それを言うなら土方くんこそ。銀時たちは税金泥棒って言ってたけど結局何なの？」


「誰が税金泥棒だ。･･俺たちゃ真選組だよ、警察だ。今だって見回りしてんだよ」


「へぇ、つまり搾取した税金を湯水のように使ってるんだね！」
「誰がだ」



とてつもなく面倒臭そうに会話を続ける土方くん。なんだろうねこの凄く楽しい感じ。上級生にちょっかいを出す下級生な気分だ。いや私のほうが年上なんだけども！



「あ、でもつまりは公務員？」


「そうだな」


「それなら買っててよ駄菓子」


「･･･あァ？」


「いいじゃんお金持ってんでしょ？買った買った」



誰がだ、と睨みつける土方くんの手に飴をいくつか握らせて。



「はいもうお金払わないと帰れません」


「テメェふざけてんのか」


「ふざけてないふざけてない。たかが数十円でしょ」



払った払った、と右手を出せば、舌打ちしつつ財布を取り出す土方くん。



「･････二度と来ねェ」


「明日も待ってまーす」



その顔に似合わない飴玉を懐にしまったその人は、不機嫌そうに店を出ていき。






「――･･はー･･･」



超楽しい、と私は満足げに微笑んだのだった。

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