安心と恐怖の大きさ ページ19
「――そ、総悟・・?」
総悟の匂いに包まれながら、一体これはどういう状況だ、と口を開く。
「・・・・お前ェは、無意識で殺し文句口走るから困らァ」
「な、」
「・・それがピンポイントってんだから、余計に」
キツくキツく、抱きしめられて。・・ここは、総悟の腕の中は、なんだかとても居心地が良かった。
慣れ親しんだそいつは、とても居心地が良かった。
――――だから、かもしれないけど。
「・・・・・・ねぇ、総悟」
これ以上ない居心地の良さと安心と、大好きな人の温かみを感じて。
「――いいよ、私は。・・・・総悟なら」
気づくと私は、ここのところの悩みに終止符を打っていた。・・無意識のうちに。
「・・・多分前から、覚悟は出来てる。・・怖かっただけで」
「・・・・・・突然何言い出すんでィ。大体俺ァテメーに無茶して欲しいわけじゃねーよ」
「無茶はしてないから。総悟なら大丈夫って思えただけ」
今までだってわかってたけど、どこかやっぱり怖かった。・・でも、今は。
今は総悟なら大丈夫だという気持ちがとても確かなものになって。恐怖はあるけど、それに勝るほどの大きさになって。
「・・総悟なら、いいよ」
今更襲ってきた照れから赤くなった顔を総悟の胸板で隠すようにしながら、私は再度言い切ったのだった。
380人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーきんぐ - とても面白かったです!中村さん天才です(〃ω〃) (2019年2月10日 2時) (レス) id: 069cf04815 (このIDを非表示/違反報告)
ムーたん - 完結おめでとうございます!!こんな面白い小説が作れるなんてやっぱりすごいな中村さん…勝手ながらに尊敬してます!w (2015年11月24日 16時) (レス) id: 5500c96e92 (このIDを非表示/違反報告)
おきかぐ - すっごく面白かったです!!m9(≧ω≦)ノァハハサイコー!!!あのォ、ところでコレって終わったんですか? (2015年4月19日 21時) (レス) id: 7cf0822214 (このIDを非表示/違反報告)
IA - 頑張ってね〜!応援してます!! (2014年10月6日 22時) (レス) id: ebb022410c (このIDを非表示/違反報告)
中村@テスト終了(プロフ) - 皆様コメ感謝です!なんとか完結までこぎつけられました・・(;´д`)新作、upしましたのでよろしくしてやってくれたら幸いです(*^_^*) (2014年10月6日 4時) (レス) id: 0d3c6b7cce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時:2014年10月4日 13時