【銀魂3z】意外な本心【沖田総悟】

プールサイドは走っちゃいけません ページ45

「――それで、結局どうするの」



なんとか近藤さんが命を取り留めたのを確認して、口を開いたのは私。


････だってプールに来たはいいけど、来てから一歩も進展してないからね。水に浸かってすらないよ近藤さん以外。




「このまま帰るのは流石に無駄足だと思うけど」



「当たり前アル！このまま帰るなんてこの神楽様が許さないネ！！」



「誰が神楽様でィ。様なんざ百年早ェんだよ、百歩譲って下僕だろィ」


「あァ！？テメーやる気アルカ！！！」
「いやストップ」




こんなところで喧嘩始めたら一大事だよ。あんたら破壊力凄まじいんだから。




「平和に行くよ、平和に」


「そうね、何かあってからじゃ遅いし」




いや妙ちゃんはそんなこと言える立場にいないんだけども。




「――まぁ、取り敢えずA！！」



「何？」




神楽は、ニカリと笑って。




「遊びまくるアルヨ、高校最後の夏休み！！」



･･･････うん、まぁ、そうだ。


高校最後の、夏休み。



いつの間にか私たちはそんなところに来てしまっていて。





「･･、そだね」




ならば、これを満喫しない手はない。


私は神楽に手を引かれるまま、プールサイドを駆けたのだった。

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