コンクリートの中 ページ17
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「――――・・・ーッ」
ズキリ、頭の痛みに顔をしかめて目を開く。背中には冷たいコンクリートの感覚を感じて。
「・・・・・あれ、」
目の前に広がった光景に、見覚えがない。
灰色のコンクリート造りで冷たい印象のその部屋。・・・・どこだっけ、ここ。
――と。
「・・うわ・・ッ」
腕を動かそうとして感じたのは拘束感。目ん玉を必死に動かして見てみると。
「・・・・・・・・・・・・わお」
そこにはキツく拘束された自分の両手首。・・・どう頑張っても動きそうにない。
・・・さて。
(・・・・・・・・どうしようか)
というかどうなってんだってばよ私。見覚えも聞き覚えも身に覚えもないよ。
・・私が途方に暮れていた、そのとき。
「――――やっと起きたか」
そんな声とともに目の前の扉が開き、真っ暗なコンクリートの部屋に一筋の光が差し込んだ。――でも、それより。
・・・その一筋の光の中心にいるのは。
・・・・・・扉の向こうから、顔を覗かせたのは。
「・・・・な・・っ、・・た、」
――――高杉、晋助。
私からしたら、光なんかとは程遠い・・、謂わば嫌な予感の塊というべきその人だったのだ。
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にゃんこさん(プロフ) - アップしました!http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Megane39392/ ←こちらから見れます! (2015年12月4日 17時) (レス) id: b1b76ea7cf (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこさん(プロフ) - はい!わかりました!精一杯頑張らせていただきます!! (2015年12月4日 16時) (レス) id: b1b76ea7cf (このIDを非表示/違反報告)
中村@とても低浮上(プロフ) - にゃんこさんさん» か、描いて頂けるんですか…!!ありがとうございます、全然大丈夫です!!良ければアップしたときにお知らせいただいても大丈夫でしょうか…?? (2015年12月4日 12時) (レス) id: cf63f32d29 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこさん(プロフ) - 面白かったです!とてもニヤニヤしながら読みましたwそこでお願いなのですが、夢主ちゃんの絵をのせてもよろしいでしょうか?お返事お願いしますm(_ _)m (2015年12月2日 16時) (レス) id: b1b76ea7cf (このIDを非表示/違反報告)
にゃむこ10(プロフ) - 銀ちゃんはやっぱり格好いい!!!!!!中村さんの作品、いつも楽しませて貰ってます!やっぱ銀ちゃんは優しい!!!!!! (2015年5月13日 10時) (レス) id: ec435f8d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時:2014年9月15日 0時