【銀魂】相思相愛幸福娘【坂田銀時】

逃げるが勝ちってすばらしい ページ14

「･･･だとしたら･･、」



小さく小さく漏れた独り言。


･･もし本当に私の後ろを誰かがつけていたとして、だとしたら。



(――――高杉？)



その、関係だろうか。






――って！！

やばいじゃんそれやばくないそれかなりやばいよね！！



だって高杉って言ったら今一番危険だよ！デンジャラスだよ！！そんな人の仲間につけられてるって何！？もしかして私有名人！！？やったね！



(･･ってそれどころでもない！)



どうしよう。いや本当にどうしよう。試しに足を速めてみるとその気配もついてきているようだし。



(･･････よし、)



うん、決めた。こういうときはアレだよね、アレに限る。


････アレとはつまり。





――逃げるが勝ち！！というわけでさらば謎の気配！


内心で思い切り叫ぶと同時に私は駆け出して。自分の限界以上の速さで足を動かし、もう半分死んでた気がする。



･･･まぁでもそんな努力の甲斐あって、その日はなんとか屯所にたどり着いたのだった。









――――――って、そんなことになっていれば良かったんだけど。



「うおぉおおおお！！？」



走り出そうとしたその瞬間誰かに右手をぐいと引かれて前に進めなかった私は、ガツンと頭に衝撃が走ったのを最後に意識を手放したのだった。

アホのトップに君臨するそいつ　side旦那→←違和感

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す