【銀魂】翻弄彼女【坂田銀時】

“駄目”の理由　side旦那 ページ5

【旦那side】



「･････それが、駄目なんです」



「何がだよ」




はっきりとものを言わないAに、しびれを切らして尋ねる。




「･･駄目なんですよ私は、そんなこと言ってもらっちゃ」


「･････はァ？」


「･･･駄目、なんです」




言ったその目からは、一筋雫がこぼれていて。




「･･どうしたんだよ、お前」




ちゃんと説明しねーとわかんねーんだけど、と返す。


それを聞いたAは言いにくそうに口を開いた。






「――――私、真選組じゃないですか」



「そーだな」



「･･･しかも、一番隊の副隊長とかいうのをやってるんですよ」



「いまいち実感はねーがな」



「･･･････ちょっと余計です、旦那」



「それよりそれがどうしたんだよ」




Aは、俺から目を逸した。





「･･･一番隊って、敵陣に一番に突っ込んでくんです。


副隊長なんか、隊長と並んでそのまた先頭を行くんです」








――――こいつの言いたいことが、少し読めた気がする。

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