【銀魂】憎しみと嫌悪と一輪の薔薇を【沖田総悟】

生きていけそう ページ49

――――――


「･･･それで、何するんですか？」



どこに行くかも分からず沖田さんの後に続いて十数分。


沈黙に耐え切れず口を開けば。





「決まってねェ」



「･････････はい？」





･･･え、決まってない？





「････行き先未定、ですか？」



「まぁそういうこった」



「････････じゃぁ今は適当に歩いてるだけ、ですか？」



「そーなるな」





･･････すごい。


何がすごいって、先ほどまでの沖田さんはどう考えても目的地がある様子だった。曲がり道でも一瞬も迷わず歩いていたし。





「･･･なんだか、沖田さんは無人島に一人でも生きていけそうな気がします」



「そりゃどーも」





んじゃ取り敢えず甘味でも食うか、と沖田さん。



甘味、か･･。





「私、お金持ってきてません」



「誰が金払えっつったんでィ。俺が奢るに決まってらァ」





譲る気が全く無さそうな沖田さんに続いて、甘味屋の中へ入った。

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