【銀魂】憎しみと嫌悪と一輪の薔薇を【沖田総悟】

どうしたものか ページ44

よって一番楽であり簡単な、憎み続けるという選択肢は却下だ。



このままAが俺たちを憎み続ければ、どこかで限界が来て壊れる。





憎しみでは、人は生きていけねェ。






････つまり。



Aには、憎む気持ちを少しでも少なくして欲しいのだ。





その中に自己中心的な考えが入っていないといえば嘘になるが、大部分はAのために。





自分が必要とされていることを知らねーと、きっといつか奴は消えてしまうだろう。





(･･どうした、もんかねェ･･･)




Aに憎むのをやめろと言うのは、奴からすれば『両親を忘れろ』『真選組を許せ』などと言うことと同じで。


･････俺が言いてーのは、そんなことではない。





両親は覚えていて欲しい、真選組は許さなくてもいい。･･･ただ、荷を下ろして欲しいのだ。




あの小さな背中に背負った大きな荷は、あいつには似合わない。





･･･俺が見る限り、Aの中の俺たちを憎む気持ちは薄れてきている。



だが、多少薄れたと言っても、そう簡単に消えるものではない。






――――根深いのだ。

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