【銀魂3z?】同棲、始めました【坂田銀八】

もっとも手のかかる、 ページ35

「――――えーっと…」




学校案内図とやらを見て、国語準備室らしき扉の前にたどり着いた。



……ここでいいのかな、と一抹の不安はあるものの3センチほど横引きの戸を開けてみれば。






「――――で、ここは…」






………いた。しかも、



(…仕事してる…！)




女子生徒に勉強を教えているらしい。そういえばこの間もそんな感じのことを言ってた気がする。






「えー先生、分かりませんー！」



「馬鹿だろお前絶対」





そのやりとりに少し前の自分と銀八を重ねて、少々恥ずかしくなってしまう。


…私あんな感じだったのかな、もしかして。




女子生徒は長い栗色の髪の毛をポニーテールにしていて、可愛い。




良いなぁ、高校生。と懐かしさを噛み締めていると。





「あ！できましたよ先生」



「じゃぁ見せてみろ…、ってほぼ間違ってんじゃねーか」



「…えー…」



「4割しかあってねーよ」



「……もしかしてあたしって先生史上一番手のかかる生徒ですか？」




「…いや、一番ではねーな」





……あれ、今ちょっと嫌な予感がしたぞ。





「居たんだよ、とんでもねーのが」



「どんな人ですか？」



「国語以外の教科は高得点なんだけどな、国語だけ毎回欠かさず赤点なんだよ」



「そんな人いるんですか！」



「居るんだな、それが。」





アイツが一番手ェかかってるな、と。




……その生徒には現在進行形で手がかかっているらしい。







というかそれって私だよね確実に。

もの好きたち→←疲れる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す