【テニプリ】最強ガールが出会ったのは５

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光side




嫉妬…


それは誰にでもある感情で
俺にだってもちろんある



恋愛だけじゃない、Aのテニスの才能にも、部長のなんだかんだとみんなをまとめる力とか…

謙也さんの足の速さ、師範のパワー


誰かが持ってるものを羨ましく妬ましく
無い物ねだり




光「はぁ〜、あいつの鈍さは天下一品や」

仁「そうじゃのう」

光「…仁王さんはなんであんなAの事気にかけるんスか？」

仁「気付いちょったんか」

光「まあ、やっぱ自然と気にかけてますから
やから仁王さんの事もよう視界に入りますわ」



さっき、佐藤さんとAが話しとった時も内容は聞こえんかったけど、見ていた





仁「お前さんもなかなかじゃの〜
そうじゃなあ…
俺も同じじゃき、アイツの幸せを願う者、同志じゃ」




アイツの幸せ…

そっか、俺は恋してた事を紛らわすこと…忘れる事ばっか考えてアイツらの話に首を突っ込もうとばっかやったけど、


そうやって見守る事は考えてへんかった




昔聴いた曲のフレーズに君が幸せならボクも幸せなんて


甘ったるい言葉があった


切ないラブソングで人気はあったけど、俺にとってただの自虐ネタでしかない


けど、それでも今はAの幸せを見てみたい
テニスをする以外の幸せを…




俺と同じと言った仁王さんを見ると、ニヤニヤとした表情でドキリとする




この人の事、よう知らん俺は２人で同じ様にアイツらを見守ることができるんやろか…




光「そうスか…でも、もし奪おうなんて、「安心しんしゃい」」



奪おうとか思ってたら、きっとあいつは苦しむだけ
やから、それだけは止めろと言おうとしたらふと、真剣な顔つきで俺の声を止めた


ニヤニヤとした表情はそこにはもうなくて



仁「奪おうなんて思わんぜよ
なんたって2人は可愛い後輩じゃき」




…俺と同じ悲しい顔をしてるように見えた






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