隣人事変 III【角名倫太郎】

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はっきりいってネタ切れだ



ボタンを押せば鳴く恐竜

ゲームのキャラのブタのぬいぐるみ

小銭を置いたら勝手に回収する貯金箱、エトセトラ


そんでもってニューフェイス

スチームパンク風のガスマスクにゴーグル



置物のドクロにつけて差しあげた。イカす。


どうせこうなるって分かってたのに、一緒に買ったドクロちゃんは全然キャワイくもキャッコよくもない

明日ビハインドに持っていこう
ジェニファーのおもちゃになる気しかしないが



本当にどれもガラクタばっかな我が家は落ち着くのに
息がしにくくなるのは何故なのか。



『確かにサムと出かけるって言ってたんだけどな〜…』



いやまあ別に…
倫太郎だって高校2年生、彼女の1人や２人いるだろう


それにしたって嘘つくこたあねぇよ



時計の針の音もしない部屋にピロリロリーンとなんとも間抜けな音が響く


お風呂が沸きましたって、了解です。



服を脱ぎ捨ててお風呂場に直行、ダイブ


暖かな41度が身に染みる




『ぅあっはぁ〜…』



オヤジか。



大して広くもない浴槽、いつかは猫足のバスタブのお部屋に住みたいな



ぷくぷくの泡風呂にして、アヒルと一緒に



縁に両腕をつっぷして、いつだかに使ったシャボン玉と、ちっちゃくなった石鹸を眺めウトウトと温かさに目を閉じた





·






·





もし、死ぬなら、溺死がいい



苦しさにもがいて足掻いたあげく、気泡のように身体が軽くなるような


そうしたらまた誰かのお腹に帰れるんじゃないかと本気で思った。




「＿＿＿＿て、＿＿A、」

『んあっ！？』




バシャンって水飛沫




角「っ…こんなところで、寝んなよ」

『りんたろーだ、おかえり…？』

角「た、ただいま…」




まだ寝ぼけているのかな？

倫太郎の顔が赤く見える、デートの帰りだから？




『あ゛っ今何時！？』

角「…8時」

『…2時間も風呂はいってたわ』




さっきから全然倫太郎と目が合わない
それどころか顔を背けられる始末




角「…とりあえず俺帰るから
ごめん勝手に開けて」

『え？あ…うん、起こしてくれてアリガト』

角「…いや、うん
ドーイタシマシテ」




カタコトじゃん

ささっと部屋を出ていく倫太郎
ジェニファーと違って紳士的




『…熱』



さっきまで寒かったのに、2時間も使ってれば茹でダコだよ

湯船は冷めてやがるけど。

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