【ハイキュー】能のないバケモノは爪を隠せず３

129 ページ39

翌朝起きたら身体は軽くて、でもビッショリと汗をかいていた



はて？どうして冬用の布団がここに…？



そういえば侑はいつの間に帰ったんやろか


風邪はだいぶ落ち着いて大事をとってまた休み



復活した頃にはもう夏休み終わります〜ってタイミング



せやから最後と渾身込めて雑用をして、バレー部の方々にお礼とお疲れ様を告げたらそら自分やと、逆にめちゃめちゃに礼を言われてしもた



ともあれ夏休み、実になる事しかなかった



この夏のことは多分一生忘れない


そう言いきれる夏でした。




·





·





『えっぢゃああああんっ
おめでどうっ！ほんまおめで…ぐっ…！』



新学期
夏祭り以来に会ったえっちゃんに抱きついて血涙を流す私



悦「もう、何度も聞いたわ
でもありがとうね、A」

『はあああ〜ええ子やこないええ子が…！』



2人が付き合うことになった日
夜な夜なにえっちゃんからラインが来て小躍り状態になったのは最近の記憶



嬉しくて幸せになってってめっちゃ思った

けど！やっぱ！！



治「おいコラいい加減離れや！」

『嫌や！こんなええ子独り占めなんて許さへん！』

治「今までお前が独り占めやったろがい！」




誰かのものになってまうって思うと辛い！



治「ぐっ…このバカ力が…！角名っお前も手伝え！」

角「ええ〜…」




複雑怪奇な心境のなか嫌々に角名によってえっちゃんから引き剥がされる


ああ…えっちゃん…うちのえっちゃん…



角「心配なのはわかるけどさ
治ならちゃんと守ってくれるって」

『うう…分かっとるけど…』

角「(ガチ泣き…)」




ひと夏の変化に教室の女子共の視線はえっちゃんらに釘付け


それもこれも治の変わりようによって



今まで友達〜みたいな距離をぶっちぎってえっちゃんに甘えたである治


また何かあったら、なんて私は心配でならないのだが




『(角名が言うなら平気か？)』



と思ってまうのが悔しい



角「え？なんで俺、喧嘩売られてんの？」

『別に』



とりあえず角名を睨み
今日からまた学校生活が始まるのであった

130→←128

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す