検索窓
今日:30 hit、昨日:1 hit、合計:116,300 hit

23 ページ23

『ゲホッゲホッ…う、死ぬ、死ぬぅ〜…』



あれれおかしいな
この体のダルさと関節の痛みはなんだろう



今日はめちゃくちゃいい天気で梅雨明けますぅーフゥーみたいな雰囲気出てるのに、どうして私は自宅のソファーの上で布団にくるまってると言うの?



『はぁーーー最悪。』




ダーリンに身を委ねて天井の染みを数えてみても、意味なんてない


寒気と関節の痛さはどうしたってなくならないのだ



『む。』




すると、こんこんと規則的な音が玄関から



このリズムは多分、角名ボーイ

それか勧誘がセールスか…



しかし無念、布団から出る気力もなく
なんならちょっと立てないかも。



もうこのままミノムシにでもなるよ、あばよすなりん

か、勧誘かセールの人。




角「なんだ、やっぱりいるじゃん」

『鍵を締めないことが裏目に出た』




ひとりでに開いた玄関から足音、そしてビニール袋(大)を下げた少年が現れた



角「こっちまで咳聞こえて来た、風邪?」

『断じて違う』

角「これ実家から届いたのおすそ分けに来たんだけど」

『少年、さてはマイペースだな?』




ビニールの中には野菜ギッシリ
そうかそうか。

私はピーマンが嫌いだ。




角「俺あんまり料理しないんだよね、で、熱は?」

『わかんないんだよね、体温計なくてさ』

角「買っときなよ、ガラクタは買うくせに」



呆れ顔をして、ちょっとまっててと自宅へ帰った少年はすぐに体温計片手に戻ってきた



角「はいこれ」

『おー助かる、じゃあ君はもう帰りなさい
風邪移ったら大変だから』

角「何度か見届けてから帰る」




ほら、と体温計を押し付ける勢いで差し出してくるもんだから仕方なく布団から先っちょだけ手を出して受け取ると脇に挟んだ


以外にも押しが強いみたい
最初の面倒くさそうな顔はどこへやら



体温計がなる迄無言の時間を過ごす




角「37.8…バッチリ風邪じゃん」

『昨日、狛狐に傘をあげたんだけど、なんのご利益もなかったの
なんならこんな目に遭わされて、詐欺だ』

角「意味わかんない、薬は?」

『…ドラ箱に眠ってたかな…』

角「とってあげる、どの辺?」

『…あっち』




救世主角名、再び降臨

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
263人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

弦一郎(プロフ) - 鷹鷹さん» ありがとうございます!頑張ります〜!! (2021年2月14日 16時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
鷹鷹(プロフ) - メッッッッッッッチャッ好きです…更新頑張って下さい! (2021年2月14日 1時) (レス) id: a315003b9c (このIDを非表示/違反報告)
弦一郎(プロフ) - Nagitoさん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますヾ(*‘ω‘ )ノ (2021年2月12日 15時) (レス) id: eb78cccc43 (このIDを非表示/違反報告)
Nagito(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです、これからの展開楽しみに待ってます! (2021年2月12日 9時) (レス) id: 27cb39652f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:弦一郎 | 作成日時:2021年2月6日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。