・中也の思い ページ34
中原side
中「・・・帰る。」
出た声は自分が思っていたよりも小さかった。
太「如何してだい?人には云えないことが書いてあったのかい?」
そうだ。でもそんなこと云えない。だから俺は嘘をつく。
中「違う。もう思い出したくねぇだけだ。」
太「いや、違わない。中也は何か隠してる。元相棒をなめないで欲しいね。」
なんで判ンだよ、クソッ。俺は諦めて話すことにした。
中「Aは俺との思い出全部書いてたんだよ。俺があげたプレゼントも大切にしてるって。
そんで、手紙の1行目に‘‘好きです’’って書いてあった。其れを読んで告白しとけばよかったって
後悔して・・・そんで学校では辛かったって書いてあって・・・Aが死 だ理由は
みんなには嘘を書いたって、そんで俺のには本当のこと書いてあった。」
話し始めると止まらなくなっていた。自分でも何を云ってるのか判らなくなってきていた。
こんなに話すつもりなかったのに・・・
誰にも云うなって云われたこと話しちまった。
ごめん、A。
太宰の前では泣いてたまるかと思い、溢れそうになった涙を必死で堪えた。
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中中中 - 彩葉さん» コメントしてくださってありがとうございます!私の作品で感動してくださった人がいるなんて嬉しいです(*'ω'*)ありがとうございます! (2017年7月17日 20時) (レス) id: f105339ecd (このIDを非表示/違反報告)
彩葉(プロフ) - いい作品ですね!感動しました! (2017年7月16日 13時) (レス) id: c9cf5748f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中中中 | 作成日時:2017年3月20日 22時