百七十一話 ページ23
Aside
葉「なんかさー……恋バナしたい！」
蛙「唐突ね。」
芦「いいねいいねぇ！
最近そう言う感じ匂わせてると言えば……やっぱり、麗日？最近どうなのよ〜！」
麗「へ！？
いや、私はそんなんやないよ…そんなんや…無いって…！」
真っ赤になりながら言うから全く説得力が無い。
恋、ねぇ。
どんな感情なのかも分からないや。
誰かを好きになると言うことも無かったし、あたしが好かれるような人間ではないし。
芦「つまんないの！
Aは？誰か気になる人とかいないの！？Aってほらそんな感じしないからさ、めっちゃ気になる！」
八「確かにそうですわね。」
葉「気になる気になる！教えて！」
緑「いや、あたしはそう言う恋とか、どう言うものなのかまだ分かんないし……。」
そう答えると皆、ちょっとガッカリしたような顔をした。
そんなに気になるものなのか。
分からない。
芦「そんなAに！
ズバリ、恋とは何ぞや！？を伝授しようではないか！
恋ってのはね、その人を見るとドキドキしたりその人の事をもっと知りたいって思ったりすることなんだよ！」
耳「ついつい目で追っちゃうとかね。」
葉「その人といると、気が楽になったり楽しかったりするんだよ！
そう言う人、いない？」
ドキドキしたり、もっと知りたいって思ったり、目で追ったり気が楽になって楽しくなったりする人、か。
蛙「その人とふれ合いたい、とかも思ったりするのよ。
後、その人が他の女の人といるとモヤモヤしたりするわ。」
ふれ合いたい……モヤモヤ……。
そんなことを考えていたら、不意に相澤先生の撫でてくれる優しい手を思い出した。
離れがたいと思う、優しい手。
仮免のとき、モヤモヤするような感じがしたっけジョークさんがいたとき。
いつからだった、そう言えば何となく相澤先生を目で追ったりしてる気もする………。え、まさかそんなこと……。
ボッ、と一気に顔が赤くなる。
芦「へ！？いるの！？」
葉「誰々誰！？
爆豪くん！？クラスの誰か！？」
そんなことない。あってはいけない。
あの人は教師であたしは生徒。相手にされるわけがない。そんなことあってはいけないことなんだ。
皆が聞いてくる。
返す余裕なんてあたしにはない。
曖昧に作って笑うことしか出来なかった。
あの人の前だと楽でいられる。
ああ、やっぱり。
前々からよく分かっていなかったこの感情は。この感情の名前は。
恋、なのか。
あたしは先生に恋してるんだ。
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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