百六十四話 ページ16
Aside
バ「じゃあ、Aちゃん。
私、センチピーダーと交代してくるからね。何かあったら連絡して。」
どうやらもうお昼のようだった。
それから暫くして、センチピーダーさんがお昼御飯を片手に戻ってきてくださった。
そのため、少しお昼休憩。
といってもあたしは全く食欲が沸かない。食べ物を見る気すらない。
なので、何とか少しだけいただいて残りは後にすることにした。センチピーダーさんは残りを冷蔵庫にしまってくださった。
セ「食欲がなくても水は飲むんだよ。
脱水症状になるといけないからね。ここに置いておくから飲むんだよ。」
緑「…あっ、ありがとうございます。」
セ「やっぱり、大分大変だよね。
大まかな事が分かればいいから。余り無理はしてはいけないよ。」
緑「はい。」
そう言うと、センチピーダーさんも手伝ってくださった。この音はどこの何の音なのか。
どこら辺にあるのかの推測を。
なるべく正確に情報をつかまなければならなかった。少しでも違っていたら全く違う場所になってしまう。
そうして、考えに考えて次に見つけたのは神奈川県のどこかのアジト。
どうやら違法薬 物を取り扱っているようで証拠を押さえるとセンチピーダーさんが警察に連絡を入れた。
暫くするとその場所はかなりうるさくなった。否、物凄くうるさい。
個性因子を破壊するクスリ。
あたしの個性、もしかしてうまく使えば個性因子を空気に出来るんじゃ無いかと考えた。
だからか、と納得した。
あたしの個性で壊理ちゃんの血を空気にして証拠を消しているのだろう。
そしてそうすることによって他人の血が入ることによって起きる異常も防ぐことが出来る。人間、自分の血液型でない血が入ると容易く死ぬ。
死なせないようにするのか。
となると、オーバーホール……治崎の目的はやはり個性の消滅。
何のためにそれを行っているのか。
それは今は知らなくてもいいことだ。少なくとも、まだ。
そうしてまた考えて思った。
あたしと治崎は個性が似ていると。端から見ると全く違うもの。だが、あたしと治崎は同じことが出来る。
対象の分解、再構築。
可能だ。
サーは他人も出来るだろうと言った。建物も出来るのだから。
やれることが一気に増えていくような気がして怖くなってきた。サーの話ではその恐怖が個性を押さえているのだと。
それが無くなったらあたしはどうなるのだろう。
堪らなく恐ろしくなる。
考えるのも嫌になって、また作業に没頭した。
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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