百六十三話 ページ15
Aside
結論から言うと、大変面倒な作業で尚且つあまりの広範囲に頭がやられそうだ。
自分の血が元となっているから、二十キロの範囲は関係なくなる訳で。だとしても理解できる範囲は二十キロ。
それ以上離れてしまうと頭が理解できない。どこに何があるのかどうなっているのか。
周囲の音や風、振動など微細なものから感じ取っていく。
ついでに言うとたまに既に人の体内に入っているものだから大変気持ちが悪くなってくる。分かっていたことだが。
バ「Aちゃん、大丈夫？
やっぱり、気持ちのいいものじゃあ無いからね。さっきも戻しちゃったでしょ？
一回、休憩したら？」
緑「まだ大丈夫です。
後もうちょっとで今やってるところが分かりそうなのでそこまでやります。」
そう、作った笑顔で笑って答えた。
気持ちのいいものじゃあ無い。
と言うか大変気持ち悪い。
人の体内に自分の血が入っていると思うだけでゾッとしてしまう。そのせいでまぁ、戻しちゃうのは当たり前だ。
また、意識を移す。
近いところから手当たり次第に探して、本拠地にいくつかあるのは確認済み。
関東圏に十個銃弾があってその殆どがバラバラにあるからもう泣きそう。本当にしんどい。朝からやってまだ本拠地しかわかってないんだから。
先ずは一番手近な銃弾から。
さっきやりかけたものだ。人の体内に入っていたもの。
ゆっくりとそちらに意識をやってどんな音が聞こえているのか、人だからどういう風に動いているのか、何をしているのか。
どんな些細な事でも重要な情報だ。
その人物は男なのか女なのか、将又子供なのか何も分かっていない。
でもまぁ、銃弾を打たれるほどの人間だから闇組織の者かヒーローなどの類いの職を持った人間だろう。
地図を漁る。
かなり近いと言っても、既に県外だ。
音を聞くとかなり騒がしいところにいるらしかった。
まぁ、怪しい奴なら騒がしいところにはいないだろ。いるとしてもこれから何か企んでいる奴だ。
街中か、駅か。
取り敢えずそこら辺に集中する。埼玉県のようだった。ついでに駅。
駅構内らしき放送がさっき聞こえた。
恐らくだが、銃弾の効果は既に切れているんだろう。そんなに持続性は無いらしいし、どうやらかなり全身に血が回っている。
それにかなり頑張って個性因子に注目して調べてみたらそんなに傷ついていなかった。
因みに、ここまで分かるのに四時間かかっている。
道のりはまだまだ遠そうだ。
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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