九十二話 ページ44
相澤side
相「A組。
全員無事か。」
そう聞くと、緑谷たちが前に出てきた。何かあったのだろうか。
嫌な予感が駆け巡った。
出「……Aと、かっちゃんが………敵に…連れ去られて、しまって……」
相「……そうか。
他のやつは無事だな？怪我をしているやつはすぐに病院にいくぞ。
救急車がついているから、乗せて貰っていけ。意識のない者は既に見てもらっている。
それから、怪我もなく無事なやつは家に送り届ける。警察が来ているから、送ってもらえ。俺はやることがある。」
そう生徒たちに伝え、警察に預けた。
爆豪とAが連れ去られた。
ブラドに任せて、あの敵がいった時に助けに行けば良かった。
緑谷の話では、意識もなく顔色も酷かったらしい。となると、応戦したんだろう。
それか、火が上がっていたから……それにやられたか。
否、彼奴はそんなに柔じゃない。それぐらいではやられるようなやつじゃあないんだ。
となると、どうしたのだろうか。
拳「相澤先生……。」
相「どうした、拳道。」
拳「緑谷さん、ガスを消すって言ってたんです。その時は深く考えていなかったんですけど……。
もしかしたら、緑谷さん、個性を使ってガスを全部吸い込んだんじゃあ……」
相「は……！？」
そんなことをしたのか？
本当だとしたら……流石の彼奴の個性でも死ぬぞ。無事で済む訳がない。
拳「あの後、ガスが何事も無かったように失くなったんです。
それに、緑谷さんの話聞いてたらガスを吸った人によく似てて……。症状が、そうじゃないかと思って。
思い過ごしかもしれませんけど、話しておいた方がいいと思って。」
相「…分かった。
ありがとな。速く、他のやつらのところに行け。」
拳「はい。」
ガスを吸い込んだ、か。
彼奴のしそうなことだ。彼奴は自己犠牲を厭わないところがある。
自己犠牲はヒーローに必要な素質かもしれないが、そう言う奴は早死にする他無い。
そう言うところもどうにかしなければならないな。
Aは無事だろうか。
早く助けなければ人体実験をされてしまう。もしかしたらもう始まっているかもしれない。
俺がいればこんなことにはならなかったかもしれない。
すまない。
すまない、A。
必ず、助ける。だから、頼むから、無事でいてくれ。生きている姿を見せてくれ。
A。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 831人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (
レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか？ 母が言っていたセリフも似ていますよね！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
