九十三話 ページ45
Aside
？「ん？？
漸く起きたみたいだね。Aちゃん。
君、やっぱりかわいいなぁ。被験体にするには勿体無い。そそる顔してるしなぁ。
まぁ、でもやらなきゃいけないことだからね。大丈夫、いつかは敵連合なんかじゃなくてちゃぁんとうちに来て貰うからね。」
目が覚めると、手足を椅子に拘束されて口には猿轡が嵌められ、腕には沢山の管がつけられていた。
身体中を一気に恐怖が駆け巡った。
なにをされるのか。想像がつかなかった。それでも、男の狂喜的な目を顔を見ると……あの頃を否が応にでも思い出されてはきそうだ。
？「嗚呼、怖いか？
大丈夫だよ。君がいいこに協力してくれたら誰も傷つかない。
君の個性は有力だからね。
今、僕たちがしているのは如何に……元の個性を維持したまま脳無に出きるかどうかの実験なんだよ。
君の個性は有力だし、それになにより君がいなくなっても誰も気付かない。
ほら、少し、我慢していようね？」
カチッとスイッチの入る音が聞こえたかと思ったら、電流が腕から流れ込んできた。
バチバチバチッ
緑「…、ガハッ………んﾞんﾞんﾞ！！！」
？「苦しい？
可哀想に。被験者じゃなきゃすぐに楽になるように殺してあげるのになぁ。
しょうがない。これも君の性だ。
君の身体能力をあげるんだ。無理に個性を植え付けると精神が壊れて個性も壊れる可能性がある。なるべく、このままであの脳無のような性能を求めているんだ。
言っていることは分かっているよね？」
分かる。
でも答える余裕がなかった。電流が流された身体は言うことを聞かなかった。
麻痺したように震え、ガスをまだ維持しているせいか、吐き気もすごかった。
ガスを出せばこいつを倒せるだろう。
でもそれを試すのは危険すぎる。もしここが、一般市民もいるところだったら？
そうなれば、巻き込むことになる。
だから、試すわけにはいかなかった。
？「君は賢いからすぐに理解できると思うよ。しかし、君の生命力は本当にすごいなぁ。ここまで生きるなんて。
普通の人間だったら死んでるだろうよ。個性の影響かな？
だとしても、生命力が上がるのは結構、結構。いい兆しだ。
よし、もう少し毒を追加するかぁ。
それとも……今度は物理攻撃から強くなるようにするかなぁ。嗚呼、どれも、魅力的だ。
よかったなぁ。
俺が敵で。こんなヒーロー、絶対市民を喰ってるからな。
さぁ、頑張ってくれよ」
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すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (
レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか？ 母が言っていたセリフも似ていますよね！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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