六十九話 ページ21
相澤side
笑った。
満面の笑みで、スッキリとして吹っ切れたような顔をしている。
こいつは、強くなる。課題の《笑えない》を突破したこいつは強い。
きっとこいつは、オールマイトを越えるようなヒーローになるだろう。そんな予感がする。
笑えないヒーローは誰かを救うことは出来ない。笑うからこそ、そいつは強い。
相「…そうか。
良くやったな。」
頭をそっと撫でると、もう嫌がることはなかった。もう笑ってはいなかった。
まだ、そんなになれていないんだろう。それに、こいつにはまだ立ち直れていないことがある。
敵の事もきっとそうだろう。
其でも。
今、たった今笑えていたんだ。なら、もう大丈夫だ。こいつなら、いつかきっと…………。
緑「先生、ありがとうございます。
早く、戻りましょ。もうすぐで次は他の人の試験になるんでしょう？」
相「嗚呼、そうだな。
A。」
歩いていく姿を見て引き留めた。
言うべき事があると思った。これだけは伝えなければならない。
相「やっと見つけたもん見失うなよ。
お前なら、大丈夫だ。」
緑「…はい………！」
二人で戻った。
Aは怪我もしていなかったのでそのまま婆さんのところで他の生徒のを見ることになった。
戦って、実感した。
あいつには確かな実力がある。才能も、ある。だが…それだけではあそこまでの領域にはならないだろう。あそこまで強くはならない。
何が、Aを突き動かすのかは分からん。だが、何と無く……。
それが途轍もなく重いものの気がした。
幼少の頃の嫌な記憶を否応にでも、向き合わなければならない。敵と戦うのなら、ヒーローと言うのは避けられない。
ましてや今までヒーローになりたいと思っていなかった筈だ。
なら何故、あそこまで強くなった？
それ程、人体実験はAに影響していたのか。
たまに、何かに執着しているように見えるのは気のせいなのだろうか。
取り敢えず、今は深く考えないでおこう。
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すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (
レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか？ 母が言っていたセリフも似ていますよね！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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