二百四十ニ話。 ページ43
Aside
「そういえばどうして敵は合宿所まで来れたんやろ？
うちらだって行く場所知らなかったのに。」
話す内容も少なくなってお茶子ちゃんは唐突にそう言った。たぶん、気になっていた事なんだと思う。
それにそのことは私も何気に気になっていた。
情報の出処なんて考えれば考えるほどいくつでもあるもの。だけど、雄英高校だ。
きっと予想よりもずっと厳重に管理されているはず。しかも、死柄木たちがUSJに侵入したと言うことはもう知られていることだ。内通者ということにも敏感になっている。
そこを踏まえてそれでもなお、あの作戦が実行できたのはなんでなんだろう。
しかもなんで、実行できることにあそこまで自信を持っていたんだろう。
「一番あり得るのは内通者？
でもそれだと生徒はありえないよね。知らなかったわけだし、山中だと電波もつながらない。」
「内通者…やっぱり、おるんやろか。」
まさか目の前の私、だとは言えないよな。
「わかんないな。まだ確定的じゃない。向こうに知られていないだけでそういう個性があるのかもしれないよ。」
「誰にも知られずに情報を抜き取るとか？」
「そうそう、そんな感じの。
まぁでも、現実的じゃないよね。個性に関してはかなり敏感になってるし、今どきどの敵も個性に関してはすぐにバレてるもの。」
「そうやね。」
まだ列は続いている。
内通者、それは私。だけど私は行かなかった。あの件に関しては一切関与していない。ヤンキー君ならいいんじゃない、とはいったけれど。それだけなのだ。
「前のUSJのときからいたのかな、内通者。」
「あ、オールマイトが来てから警備は強化されてるはずだもんね。」
たしかに、あのときも侵入できたの変なんだよな。
オール・フォー・ワンは私には何もやらなくていいと言っている。精神的支柱であることを求めるだけで、それ以外は全くだ。
その役目がもういたからだとしたら？
やる必要がなかったから求められなかったとしたら？
「でも、そうじゃないと思うよ。
そうじゃないよ、きっと。」
この考えがあっているなら。
私を見張るための内通者、それとも念の為でももう一人いるとするなら、一人しか思いつかない。
そうでないと、いいんだけど。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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