二百四十一話。 ページ42
Aside
授業が終わり、先に取っておいた外出届を持って急いで教室を出た。他のクラスではまだ喋っている人がたくさんいる。なんだか、ドキドキした。
「楽しみやね！
なんだか、こういうのドキドキせん？」
お茶子ちゃんが少し照れながらそう言った。
おんなじことを思っていたんだ。そう思って、途端に嬉しくなった。一緒だったんだ、そう思えて。
そんなこと、考えるようになるなんて思わなかった。
友達と出かけるようになるなんて思わなかった。だって私は、敵で、ずっと、あの子のために、あの子の生きる世界を作りたくて、そのために生きたのに。
どうしてなんだろう。
どうして私はこんなことになったんだろう。このことがバレたら、きっと、また陽太の命で脅される。
私はどうやっても裏切る。
裏切って、それで？
連合を滅ぼすことは決めてる。その先は？
先なんてそもそもないのに。
生きることすら決めていない。
「ねぇ、お店見えてきたよ！
結構並んでるけど…でも、話してたらすぐだよね！」
「うん、そうだよ！」
それでも、この時間をもっと過ごしたいと、思っている。
これが最初で最後になるだろう、きっと、次の約束をしてもその約束は果たされなくて、悲しませる。
あまりに、無責任。
ほんの少し、もう少しだけ、友達でいることを許してほしい。
できるだけ早く消えるから。
「あっ、30分くらいだって！
お店に入ったらすぐ注文しよ！お昼ごはんいつもより少なめにしたし、いっぱい食べれる！」
「そうだよね！
ちょっと暑いから早く入りたいな。やっぱり、ふわふわしてるのかな。」
「そうだと思うよ！
生クリームも美味しいって言ってたし、ほんとに楽しみ！」
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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