生まれてきてすみません。。

十六話。 ページ18

炭治郎side

　

「…その人は悲しい人なんだ。

酷いことをされているのに、その人を一切責めなかった。痛みを痛みとして感じれてない、っいうのかな。

自分を当たり前の様に避けずんで、ただ笑っている人なんだ。

他人が幸せになれるなら平気で死ぬことを選べてしまえる人なんだ。

だから、俺は助けたい。

　
善逸たちには迷惑をかけないようにするから……。」

　
「俺も手伝うよ。」

　
「……は？」

　
いつも怯えている善逸が至極まともな顔でそう言った。

今、何て言った？

　
「炭治郎がそう言うならいい人なんだろうし、それに俺、その人がいじめてた附子って人とあったことがあるんだ。

濁った音だった。

何か企んでるような音。
だから、噂も変だって思ってたし。」

　
「何だ？！どういうことだ！？」

　
「…善逸。」

　
「…それより、早く休もう！
俺、疲れた！もう足が棒になりそうだ！

あわよくば禰豆子ちゃんの膝枕で寝たい！」

　
「それは駄目だ。」

　
「いいだろ！？ちょっとぐらい！」

　
少し見直しかけたのにな。

こう言うところがあるからな。
でも、手伝ってくれるといった。Aさん、あなたは一人じゃない。

やっぱり、善逸は優しい。

あなたを俺は救います。

生きてください。
あなたがどれだけ自分を否定しようと俺は何度だってあなたに言います。

あなたは歴とした人間だ。

あなたにもう二度と、あんな言葉吐かせません。
だから、どうか生きてください。

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