27 ページ27
.
そして翔さんから連絡が来たのは３日後だった
その日は仕事が休みだったから一日中ゴロゴロしていようと数日前から決めていたのに
翔さんからの呼び出しだ
真昼間だけど部屋着のまま待ち合わせ場所のカフェに向かった
J「いらっしゃ…って、ニノ…寝間着？」
N「寝間着じゃない。部屋着。」
A「ちょっと、ニノ！部屋着なのはまだしも寝癖ぐらい直してきなよ」
N「ウソ、寝癖ついてる？寝癖ついてる事すら知らなかった。つーか、ここに来た事を褒めて欲しい」
A「あぁ！確かに！成長したね、ニノ！いつも俺が誘っても部屋から出て来ないのにね〜」
俺は一度、部屋から出ないと決めたら絶対に外に出なかった
相葉さんに何度も何度も誘われようが断り続け、最終的には相葉さんが俺の家に来るというのが定番だった
なのに、俺は翔さんからの呼び出しで熱中していてゲームを止めわざわざこの喫茶店に来た
うん、自分でも成長したと思う
カランカラン
J「いらっしゃいませ」
相葉さんと話してると翔さんがやってきて、俺の姿を見つけるなり慌てて近寄ってきた
S「あ、ニノ！ゴメン、待たせちゃった」
N「いいよ、今来たところだし」
S「そっか、なら良かった。あと急に呼び出しでゴメン。」
N「謝り過ぎだよ、翔さん。それで、何？？」
S「いやね、大野さんがマジで頑張ってくれてさ。午後から時間空いたから…デ、デートしようと思って…」
デート…今から？
俺、部屋着で来ちゃったよ
でもせっかく大野さんが時間作ってくれた訳だし、翔さんも嬉しそうな顔してるし
今更断れないよなぁ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 457人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かずにゃん
| 作成日時：2017年6月6日 8時
