柱の話 ページ8
Side 冨岡義勇
お館様の話を聴き終わり、俺たちは沈黙する。
Aの過去は壮絶だった。
親からの愛など一つも貰えなかった少女。
彼女は何を思い、鬼殺隊にいるのだろうか。
「Aちゃん…可哀相…。」
甘露寺が、呟く。
「出来れば、Aと仲良くしてくれないかい。きっとあの子は、愛を知らずに育った。
今からでも教えてあげてほしい。」
「「御意。」」
全員の声が重なる。
お館様が部屋を出て行き、柱だけとなる。
「どうしたものか…」
悲鳴嶼さんの問いかけに、煉獄と甘露寺が答える。
「私、Aちゃんとたくさん仲良くするわ!
そして、愛を教えてあげるの!」
「俺もそうしよう!」
それに続き、他の者も喋りだす。
「そうですねぇ…、親からの愛を貰えなかったという話は、あまり珍しくはないですが、Aさんの親は、極悪非道と言えますね。」
「あと五年経てば四人目の嫁にしても良いけどな。」
「Aってだれだっけ…」
話がまとまらない。
というか時透、それはヤバイぞ。
「仲良くすると言ったってなァ。
あいつの屋敷にでも行けばいいのか?」
不死川が、口を開いた。
Aの屋敷か…
「……そうだな。」
そのほうが手っ取り早い。
Aの屋敷に行こう。
俺は不死川に賛同し立ち上がると、部屋を出ようとした。
「待って下さい冨岡さん。
どこに、行く気ですか?」
「Aの屋敷だ。」
胡蝶の問いかけに答え、今度こそ部屋を出る。
「おい、待て冨岡、貴様勝手に…、、」
「ド派手になりそうだな!」
「冨岡に続こう!」
「私も行くわ!」
「え、皆さん、少し待って………」
「胡蝶、我々も行こう。」
「悲鳴嶼さんまで…」
「ちょっと待ってよ。僕も行く。」
「なんだァ、時透も行くのか、意外だなァ。」
柱たちがぞろぞろと部屋を出てく音が聞こえる。
後ろの騒がしさに俺は振り返る。
「どこに行くんだ?」
皆にそう聞くと、
なぜか変な顔をされて、
「「Aの屋敷!(ですよ!)」」
と言われた。
「????」
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました!!更新頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます!夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです!(((殴 更新頑張ってください! (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(アメーババババ)さん» わぁ!ありがとうございます!更新頑張ります( ー`дー´)キリッ! (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(アメーババババ)(プロフ) - 好きです!(唐突)更新頑張ってください!! (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちーかま | 作成日時:2019年12月1日 5時