鬼殺隊の柱 ページ46
…私が…鬼殺隊に必要な存在、か。
胸からこみ上げてくるものがある。
それは、柱達が助けに来てくれたときに感じたものと同じ。
だけど、それよりも、もっとあったかい。
「う、うぁ…」
この、頬を伝うものはなんだ？
目の前にいる、伊黒の顔が滲んでいく。
「…ようやく気づいたか馬鹿め。」
顔は見えないが、声色から伊黒は私を馬鹿にしているのが分かる。
「…悪いが、俺は泣く赤子が嫌いだ。
落ち着いたら寝ろ、明日は柱合会議だ。」
そう言って、部屋から出ていこうとする。
「ひっ…く、うっ…。」
感情が、制御できない。
溢れ出すこの涙は、一体なぜ出てくるのか。
私には、分からない。
でも、なぜだかとても、とても『うれしい』
涙をながすときは、悲しいとき。
そうではないのか？
私には、分からない。
「おい、今から言うことはただの、独り言だが…」
戸の前まで行った伊黒がピタリと立ち止まった。
…、？
「……俺はたまに睨みつけていると勘違いされるときがある。
別に睨みつけているつもりはないんだがな。
どうも生まれつき、そういう顔らしい。」
心なしか早口で喋る伊黒。
「…、、俺は、最近お前を睨んでない。」
ボソッと呟くように言われた言葉だが、なぜか私の耳にはっきりと届いた。
「ふっ…ッ…。伊黒…」
「さっさと寝ろ、」
伊黒はそう言って部屋を出て行った。
一人になっても、まだ、止まらない涙。
時透。お前の言う通り、伊黒は私を嫌ってはいないようだ。
私は、必要とされていた。
鬼殺隊に。
そして、恐らくだが、柱の皆にも。
はっきりと聞いたわけではない、
でも、そうあってほしいという願いをこめて、
私は、鬼殺隊に、柱の皆に必要とされている。
そう、思おう。
明日は、柱合会議。
まだ、明菜の件も、残っている。
しっかりと、睡眠をとって、会議に、出席しなければ…
いつの間にか、涙は止まっていた。
そのかわりなのか、睡魔が私を襲う。
明日、皆に謝ろう。
迷惑かけてごめん。
皆の気持ちをくみ取れなくてごめん。
しっかり謝ろう。
許してくれるかな。
きっと、許してくれるはず。
だって、皆私のこと、大切って思ってる。
……って、それは、自惚れ過ぎか。
どうしようか。
これほどまでに、人に会うのが楽しみだったことがない。
ああ、楽しみだな。
皆に会うの。
また、一緒に笑い合いたい。
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絵理奈(プロフ) - 明菜が夢主に罪を負わせますね、刀キャーとか嫌がらせされたとか身体が痣だらけだとか。 (2020年2月3日 18時) (
レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - 和美さん» ありがとうございます。めちゃくちゃ元気でました！！更新頑張ります！ (2020年1月8日 21時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - 最高の作品ありがとうございます！夢主ちゃんが早く幸せになって欲しい…大好きです！(((殴 更新頑張ってください！ (2020年1月8日 11時) (レス) id: 02d0844636 (このIDを非表示/違反報告)
ちーかま(プロフ) - www(ｱﾒｰﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ)さん» わぁ！ありがとうございます！更新頑張ります( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ！ (2019年12月1日 19時) (レス) id: b10489591d (このIDを非表示/違反報告)
www(ｱﾒｰﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ)(プロフ) - 好きです！(唐突)更新頑張ってください！！ (2019年12月1日 17時) (レス) id: 9fbd33347e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーかま | 作成日時：2019年12月1日 5時
