GW5日目 -ib- ページ23
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「パ〜ス、お、ないす〜」
今日はイブちゃんのお誘いでフットサルの試合を見に来た。他にも、ローレンとふわっちも一緒のチームみたいだった。
『イブちゃん！』
「はいー」
『これ食べてがんばれ！』
「ん、サンドイッチ？」
『ちゃんと朝から起きて作ってきた、褒めて』
「偉いじゃん、食っていいの俺だけ？」
『別に他の人も食べていいけど、』
「いや、俺だけでしょ」
イブちゃんが近づき隣に胡座をかいて座る。パクッと大きなひとくちでサンドイッチを頬張った。ハムスターみたいにもぐもぐしててかわいい、お腹すいてたから独り占めしたかったのかな。
「んま！」
『口に付いてるよ笑』
「ん、どこ、取ってよ」
『えぇ！？自分で取りなよ』
「は？俺両手塞がってんの見て分かんないわけ？」
『ベタな甘え方するなぁ〜って疑ってた、ごめん』
「やめて？他の人たちの甘えと一緒にすんの」
じとーっとイブちゃんを見て渋々取ったらその光景を見ていた周りの人達からニヤニヤする視線がつきささる。
それにイブちゃんも気付いていたみたいだった。
「おいお前ら練習しとけよ」
「いやぁ〜、ラッブラブのイッチャイチャしてるからねぇ？」
「そりゃあ見なくても視界には入るわけで〜…」
「うるせぇだまれ」
「うーわ、独占欲っすか」
「やるねぇ？イブ」
「俺もAちゃんから応援してもらいたいな！頑張れそうやし」
「俺もいっすか？一言、ローレン大好きとかで」
イブちゃんが近くにあったボールを2人に投げつけた。
「いって！笑」「イブちゃんひでぇ！笑」
そして2人はそそくさと練習をしに行った。
『喋る隙も与えてくれないじゃん笑』
「言いそうだったし、おまえ」
『応援くらい良いでしょ！』
「それは別にいいんだけどさぁ〜…さすがにね？？」
『ん？』
「わかんないならいいよもう」
まだもぐもぐと何個目かのサンドイッチを食べるイブちゃんを見るとちょっと拗ねていた。
「じゃ、行ってくるわ」
『行ってらっしゃい！見守ってるね』
「ちゃんと目に焼き付けとけ、どアホ」
『言い方キツ〜？！』
なーんもわかんないけど、フットサルをするイブちゃんがカッコイイってことだけは脳裏にまで焼き付けられ、
目が合うと手を振ってくれるし、モテないわけがないよなぁ〜…なんて思いながらずっとイブちゃんの事を考えてしまっていた。
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作者名：白い月 | 作成日時：2023年2月16日 2時
