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GW4日目 -kgm- ページ22

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「なんでゴールデンなウィークに学校いるんですか」



『そういうあなたこそどうしているんですか?』



Aさんの方がおかしいと思うけどなぁ…って小さく呟くけどよく聞こえるよ加賀美先生っ!怒



「先生がいるからです」



『嘘をおっしゃい』



「ほんとですもん!暇で連絡したら学校いるって言ってたから来たんです!」



加賀美先生が目を見開いた後、ハッハッハッ!と吹き出したかのように笑った。



「なんで笑うんですか!怒りますよ!」



『いやっ笑 ほんっとにAさんって可愛い方だなと思って笑』



「今更褒めても遅いですよ怒」



『ほらほらほら笑 そうやってふくれる笑』



ムッとしながら加賀美先生の手をとって、自分のほっぺたをつんつんさせる。

加賀美先生は驚きながらもふふふっと口にもう片方の手をあてて笑っている。



『赤ちゃんみたいだなぁ、なんか』



「また子供扱い!しかも赤ちゃんに成り下がってる!」



加賀美先生は面白そうにほっぺたを親指と人差し指で挟んでくる。



「む、うぅむ」



『ん?なんて?』



上からふりかかる意地悪そうな声でニコニコしながら弄ぶ加賀美先生、素を出してくれてる感じがして嬉しかった。



「あ、そうだ」



手をパッと外してポケットを手探りし出す。



「そういえばこれ。Aさんにピッタリだと思って持ってきたんです」



『…ミニ香水?』



「余り物なんですけど、この匂い好きって言ってたので欲しければ」



だいぶ前に『先生の匂い、好きかも』と言っていたことを覚えてくれているのも、その匂いを付けていた香水をくれるのも、



『…特別感が凄い』



「…ふふっ笑 序盤の強気はどこいったんですか?自信持ってください。もちろん、



"特別ですよ"」



と、伝えてくれる加賀美先生が新鮮に感じた。いつも余裕そうな先生が少し照れている気がしたから。



『先生これ新品ですよね?』



「さぁ」



知らない顔してほんとに新品なんだよなぁ、余り物とか言ってたけどちゃんとリボンのラッピングが付いてるし。



『加賀美先生って私の嬉しがることしてくれますよね!』



「何故だと思います?」



加賀美先生は真剣な顔をして私を見た。



「って言ったって分からないですよねー」



教室から出ていこうとする先生の背中を見つめる。

何故って言われてたって…私が何でも喋りかけちゃうからじゃないの?



「好きなんて言えるわけがないからなー…」





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作者名:白い月 | 作成日時:2023年2月16日 2時

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