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雨の日の限定 -lrn- ページ14

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「うわぁ、雨ザーザーだぁ…」



朝から大雨で気分が憂鬱になる。

偏頭痛持ちだから余計に気分が悪くなる。

そんな中、遠くからピシャピシャと走ってくる音がした。



『え!?犬??』



「犬じゃねーよ」



髪の毛がモッサモサのローレンがいた。



『おはよ、髪の毛湿気でやばいことになってるよ』



「おはよ…まーじで最悪」



靴を脱いで屈んでるローレンに、思わず頭にタオルを掛けてわしゃわしゃしてしまった。



「うぉっ!!」



『ローレンかわい!ほんとにワンちゃんみたい!』



「わぁ〜〜〜〜」



黙って拭かれてる姿もまるで犬みたいで面白かった。

かわいいな、雨になるとモフモフになるローレン笑



「もう終わったーー?」



『まだかなー』



「んー」



ローレンは再び目をつむって拭けと言わんばかりに頭を下げる。なんか甘えてる子供みたいで母性が湧いてくるなぁ?!

そのあざとさに悶えて手を止めると、ローレンはバサバサッと髪を振ってこちらを見た。



「どうしよ、俺人間やめて犬になろうかな」



『訳わかんないこと言わないでよ』



「Aの犬になって飼われるの、日常生活見られるって事でしょ?」



『下心満載だった、変態』



「犬になればなんぼでもくっつけますからねえ」



『そろそろ訴えるよ』



「嘘です嘘です許してください犬じゃないんで俺ちゃんと人間として生活してるんで」



『でもローレンが犬だったらきっと小型犬でキャンキャンうるさいんだろうなぁ』



「うんなんか想像ついちゃうからもうこの話やめない?」



『自分から話広げたくせに笑』



「ちなみに中身は大型犬よ??」



『なにそれ笑』



「大胆ってこと」



そう言われてみれば2年生の時に保健室で大胆な行動されて気まずくなった時あった気もする。



「あ、今やらしいこと考えてたでしょ。へんたーい」



『考えてないし!ローレンに言われたくない』



「カッチーン!今頭にきましたその言葉。許しません!」



『わっ!やめて!笑』



ローレンが私の頭をわしゃわしゃと仕返ししてきた。



「おらおらおらぁ!」



『ボサボサになるって〜!笑』



「ワンコみたいで可愛いですねぇ〜?」



笑いながらもワサワサとする手はとても優しかった。



そこから2人で廊下を歩いてたら周りから"モフモフの犬が2匹いる"と微笑ましく眺められたのでした。





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作者名:白い月 | 作成日時:2023年2月16日 2時

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