朔間兄妹は難しい。②【あんスタ】 (ページ20)

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お約束と末っ子ページ20

夕暮れの町に飛び出したA。

(結局、利用する為に連れ戻しただけだったんだ)

「兄者のバカ…」

ポツポツと雨が降ってくる。

「…こういう時に雨降るとかお約束じゃん」

次第に強くなってくる雨に暗くなる空。
Aは路地裏の隅でしゃがみこんでしまった。

「朔間なんて大っ嫌い…」

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それから何時間が経ったのだろうか。
辺りは真っ暗、雨はまだ降り続いている。

黒いセダンに乗り外をぼんやり見つめている男がいた。

？「…ねぇ、車を停めて」

？「閣下？如何なさいましたか？」

？「うん。ちょっとね」

車が停ると男は傘もささずに外へと出た。

？「凪砂くん！傘もささずに外に出ると風邪をひくね！」

？「ちょっとおひいさんとナギ先輩、どこ行くんすか〜？」

外へ出た男を追いかけてもう1人の男も出てきた。

？「きみ…大丈夫？」