朔間兄妹は難しい。【あんスタ】 (ページ43)

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道化師と末っ子ページ43

ここは演劇部部室
沢山の大道具で囲まれた真ん中に佇むソファー。

渉「ふ・ふ・ふ♪そろそろ魔王のおでましですね♪」

そこには長い水色の髪の日々樹渉が居た。

ﾊﾞｧﾝ

零「渉！！！」

渉「やっときましたね零。」

零「おい、A何処にやった」

勢い良くドアが開くとそこには赤い瞳でこちらを睨みつける零の姿があった。

渉「おやおや〜？何時もの零ではありませんね？？」

零「早く言えよ」

渉「まぁそう焦らないでください☆」

渉はそういうと立ち上がり、大道具の裏へ回った。そして奥の方にある大きな箱の中を取り出した。

零「んだよそれ」

渉「棺桶です！」

渉は大きな声でそういうとそれを床に置き蓋を開けると、その中に入っていたのは眠ったAだった。

零「A？！」

渉「これは私が拾ったものです♪なのであげませんよ〜？」

零がAを抱きあげようとすると、渉がそれを阻止しAを抱き上げてしまった。

零「渉のもんじゃねぇよ。俺のもんだ返せよ。」

渉「あぁ可哀想に。何処かのお馬鹿さんのせいで暗い倉庫に閉じ込められて熱が出るまで誰も探しに来てくれなかったのですから」

零「…は？」

渉「ずっと泣いていましたよ？助けてって」

渉の言葉を聞きながらAを見ると、熱で顔が赤く目の下には涙の跡がついていた。。

零「…………」

渉「あのころの約束を守ろうと無理にこちらに連れてきて良かったのでしょうかねぇ？

もしかしたら、朔間じゃない方が幸せだったのかも知れませんよ？」