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それは私と彼の、2人だけの合図。









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嬉しくなって高鳴る胸。

緩んでしまいそうな頬を隠して俯いた。









…私ってほんと単純だなあ、









いつまでも彼の掌で転がされてる。









用済みになったら捨てられるだけの

消耗品でしかないのに









いちいちこんなことで舞い上がって、

どんどん彼を好きになってく。








勝「A?どうかした?」









そんな私に気付いた勝利が

心配そうな顔をして私の顔を覗き込む。









「…なんでもない、」









_____いつからだろう。









勝利に嘘をつくことに

罪悪感を感じなくなったのは。









きっとそれを勝利は少なからず気付いてる。








…だからほら、

綺麗な顔が寂しそうに俯く。









でもそれも一瞬だけで、

何事もなかったように健人と話を進める。









健「ごめん、勝利」








時計を見たあと申し訳なさそうに眉を下げた彼は、

顔の前で手を合わせる。








健「そろそろ戻んなきゃ」







勝「そっか、じゃあまたね」







健「Aちゃんもまたね」








急に振り返ったと思えば、

優しい笑顔で微笑まれるから








それは久しぶりに″私″に向けられた彼の笑顔で、

驚いて少し固まる。








結局私は何も言えないまま、

彼は手を振ってあの女の人の所へ戻っていった。








はあ、、なんかすごい疲れた。








彼が近くにいるだけで

心臓が鳴り止まなくてずっと緊張して、








こんな私の気持ちを知ってるのか知らないのか、

彼は綺麗な笑顔で目の前の女の人に微笑む。








なんだか目が離せなくて、

勝利の存在を忘れてぼーっと見つめる。









その人もあの子の代わり?

それとも新しく気になる人?









あの子の代わりは私なんだから、

私だけがいればいいと思ってたのに。








私の好きな人はいつだって、

私の恋心をぐちゃぐちゃに踏みつける。








勝「……ねえ、」








「あっ、…なに?」









完全に存在を忘れてた。

小さく呼ばれてやっと勝利の方へ視線を向ける。








勝「ばかだなぁ、」








「は?!なに急に」








勝「見つめすぎだって」








「…っ、」








やっぱりばれたか、なんて

別に隠そうとも思っていなかった健人への恋心は








やっぱり幼馴染にはすぐに気付かれた。

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作者名:まろ。 | 作成日時:2020年5月7日 14時

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