# Broken Love

私の好きな人は、

絶対に叶わない恋をしていました。

「あれ、俺の好きな子」

愛おしそうに見つめるその先にいたのは、

テレビの中でキラキラと笑顔を振りまくあの子。

「 ………俺の、妹」

私を突き放したいならもっとましな嘘をつけ、

そう怒ろうと思ったのに

熱を帯びたその瞳は私のことなんか一切見てなくて、

悔しそうに切なそうにあの子の名前を呼ぶから。

「 ………私が、あの子の代わりになる」

_____この一言が、全ての始まり。

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main 中島健人
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