猫は夏に猫に恋する。【音駒】【孤爪研磨】

夏恋･････６ ページ7

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合宿当日

荷物をリュックに入れて向かうのは音駒駅前。

合宿場所は森然だし電車の方が楽という事から今回は電車で行くことになった。


｢おねーちゃん行ってらっしゃい。｣

『行ってきます〜。』


玄関までお見送りしてくれた弟に手を振って家を出る。

途中で招平と合流してそのまま電車へ。

ゆらりゆらゆら揺られること15分、

電車は音駒駅で止まり森然までの切符を買い改札口付近で集合をした。


黒尾｢2人到着ー。これで全員だな。｣

『すみません遅れて。』

夜久｢いや、遅れてねぇから大丈夫。｣


たしかに時間は10分前だけど

最後というのは罪悪感？みたいなのがある。

誰か分かってくれる人は居るのだろうか。



【間もなく×番線に普通列車が･･･】

ホームに入り２.３分したら直ぐに電車が来た。


電車の中に入ると人がそこそこ居た。


選手や監督は座れたけど私はやめといた。

男子と隣り合わせって何となく緊張するし。


研磨｢･･･A、隣座ろ……。｣

『え？』


研磨がツンツンと空いてる方の腕をつついて

私に話しかけてきた。



『え、でも･･･』

研磨｢立ってるの辛いでしょ･･･

それとわ痴漢とかにあったら嫌だし。｣


何処か意味ありげに目を逸らしながら研磨は｢だから･･･｣と言ってきた。

これは、優しさ？研磨ってあんまりこういう事しないよね。


『じゃあ、隣お邪魔します。』


リュックを膝の上に乗っけて研磨の隣に座る。

やば、距離が近い。

高鳴る心臓の音が凄くうるさい。

これ研磨に聞かれたら……。


気付かれたくないから私は

反対側の壁にもたれかかった。




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