五十六輪目 ページ14
敦side
途中倒れそうになりながらも、どうにか社員寮に帰ってきた
家に入ると、直ぐ鏡花ちゃんが歩み寄ってきた
「お帰り。デヱト、どうだった?」
純粋なその質問が辛かった
自分でも信じたくない事実だから、認めたくない事実だから
それでも拳を握りしめて、涙を堪えてその言葉を口にする
「彼女は……Aちゃんは、死んだ」
「えっ……?」
鏡花ちゃんの握っていた携帯から、手が離れた
「嘘……どうして?」
これ以上話すと感情が抑えられないので、医師に貰った書類を鏡花ちゃんに渡す
「ごめん鏡花ちゃん……此れに詳しく書いてあるから」
そして、溢れそうな涙を抑えながら鏡花ちゃんの横を通る
持っていた鞄を投げすて、押し入れの中に逃げるように閉じこもる
嘘だと信じたいのは僕も同じだ
ついさっきまで一緒にデヱトしていた彼女が死ぬなんて……
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
僕は枕に顔を埋めて、ぐしょぐしょに濡らしながら泣いた
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更新遅れてすいませんでした!
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かなう(プロフ) - コメントありがとうございます。完結させてから随分経っているのにも関わらずにこうして味わって読んでくださってとても嬉しいかぎりです。これからも砂漠のうさぎさんのように思ってもらえるような作品を書くために精進したいと思います。 (2019年12月12日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - また、読み進めるごとに作者さまの表現力も上がっていて、より世界観に浸ることができました。素敵な作品をありがとうございました。長文、乱文失礼しました。 (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - 完結からかなり経った作品のようでしたが読ませて頂きました。花言葉をモチーフにしたお話はベタではありますが、聞き慣れないダイヤモンドリリーという花を選んだ着眼点が好きです。お話の雰囲気も切なすぎず甘すぎずで、丁度良い温度で進む物語だなと感じました (2019年12月8日 22時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
紅茶(プロフ) - かなうさん» そうですね(*´ー`*)調べてみたいと思います笑 (2018年9月23日 23時) (レス) id: 3a874cc5aa (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - 紅茶さん» それと、紅茶さんや紅茶さんの大切な人の誕生日花を調べてみたりとか、花言葉と触れ合ってみるのも新しい魅力を感じられるのではないでしょうか。 (2018年9月23日 22時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなう | 作成日時:2018年2月9日 21時