ダイヤモンドリリーの咲く頃に [文豪ストレイドッグス] [中島敦]

三十一輪目 ページ32

敦side
「「おはようございます」」


鏡花ちゃんと一緒にあいさつして、出社する


「敦くんに鏡花ちゃん、おはよう」 「谷崎さん、おはようございます」


あいさつしてくれた谷崎さんにナオミさんが抱きついてるのは……うん……


太宰さんは遅刻で、今日の探偵社もある意味いつも通りだ


昨日は家に帰って鏡花ちゃんに質問攻めにされてで、充分な睡眠が取れなかった


すごく眠い…… だけど、書類のミスとかしたら国木田さんに怒られるし頑張ろう


目をよくこすってから、パソコンを開いて書類の作成を始めた


仕事を始めて二時間程たって、ようやく太宰さんが出社して来た


「やあやあ、おは「遅刻だ！太宰！！」


それで国木田さんにしばかれる。 いつも通りっていえばいつも通りだ


「ねぇ〜敦くん」 「何ですか、てか濡れてるので拭いてからにして下さい」


あぁ、すまないね、とタオルで体を拭く 床がびしょ濡れ……


また朝から川に流れて来たのか、この人 何がそんなに楽しいんだろう


太宰さんは体を拭き終わった後、僕の方に寄っかかってきた


「昨日のデートは成功したのかい？」


「うぇっ！？」


僕は物凄い勢いで振り返る。当の本人は反応を見てニヤついている


「ね〜え〜あ〜つ〜し〜く〜ん」


僕の肩を揺らしながら、話を急かしてくる。やばい、このままじゃ時間の問題だ


どうにかして太宰さんから逃げないと。じゃないと、昨日の鏡花ちゃんの時以上にすごいことに……


頭を高速で回転させていい作戦を考える。 あ！


太宰さんを撃退できるいい方法が思いついた


その方法は………


「国木田さ〜ん！！太宰さんが仕事サボってます！！」


『国木田さんに太宰さんを引き渡す』という作戦だ


「だーざーいー！！」 「げっ、国木田くん」


案の定、国木田さんは太宰さんの首根っこを掴んで机に連行していってくれた

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