普段の日常〜私事で申し訳ありませんが〜

俺の非日常 ページ14

やっと最寄駅に着いて駅を出ると車の往来が少ない歩道を赤信号で渡ろうとしてる6歳くらいの子供が居た。
そしてその横からは車がフラフラ運転できていた。


危ない！


そう思った時には俺はバックを放り投げてその歩道を全速力で走っていた。
そしてその子供をもうすぐそこに来ていた車から庇うように抱きしめて


バンッ


車にあたった。
ヤバい…ちょっと頭に強く当たった…かも
周りの人達の声が頭に響く。
庇った子供の母親らしき人が子供に駆け寄って来た。
幸い、駅のすぐ横には警察署があって誰かがそこの人を呼んでくれたようだ。
さっきの子供の父親と思われる人が歩道から近くのベンチに横たわらせて、ハンカチで頭から血が出ているところを塞いでくれて、先程の母親の方に救急車を呼ぶように言ってくれた。

さっきの車の運転者は警察官に事情を聞かれている。
電話から数分後、救急車が独特なサイレンを鳴らしながら到着した。
担架と呼ばれるものに乗せられて俺は意識を失った。





ーーーーーーーーーーー
ピッピッと無機質な機械の音が部屋を覆う。
その部屋にガラッと大きな音を立てて一人の男性と医者と看護師が部屋に入ってくる。
その数分後に一人の女性も部屋に入ってくる。



「娘さんは今頭を強く打たれて意識不明の状態です。このまま目が覚めなければ…」



その医者の言葉に女性は涙を流し、男性は自身の娘を見つめる。



そしてその日の明後日、彼女は命を落とした。
死因は車の衝突による頭に対しての強い打撃。
葬儀には彼女の父親と母親、そして友人達が出席して彼女は見送られた。

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